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内戦が続くシリアでは、アサド政権がイランの勢力とともに全土の掌握に向けて軍事作戦を進める一方、隣国のイスラエルは、敵対するイランの脅威が差し迫っているとして、このところシリアへの越境攻撃を繰り返し、軍事的な緊張が高まっています。


こうした中、ロシアのラブロフ外相は23日、訪問先のエルサレムでネタニヤフ首相と会談しました。


イスラエルの複数のメディアによりますと、ロシア側は、緊張の緩和に向けて、イスラエルとの境界からシリア領内に向けて100キロ圏内を新たに緩衝地帯として、イランの勢力が立ち入らないよう引き離すことを提案しました。


イスラエル側は、ロシアの協力姿勢を歓迎する一方、イランの長距離ミサイルをシリア国内から撤去することなども必要だと要求したということです。


今後、ロシアの主導でイスラエルとの境界付近からイランの勢力が実際に撤退し、緊張の緩和につながるか注目されます。


ロシアは、シリア情勢をめぐり、これまでイランとともにアサド政権を支持して介入してきましたが、イスラエルの軍事的圧力やアメリカのトランプ政権からの要請を受けて、イスラエル側に譲歩し、イランとの連携の見直しを図っているものとみられます。