スペイン フランコ総統の墓移設めぐり議論 #nhk_news https://t.co/GwZ2J9lYf8
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年8月24日
フランコ総統は、1930年代のスペイン内戦でナチスドイツなどの支援を受けて勝利したあと、36年にわたって独裁体制を敷き反体制派を弾圧して多くの人が命を落としたとされています。
フランコ総統の墓は、首都マドリード郊外にある国の慰霊施設「戦没者の谷」にありますが、サンチェス政権は24日、独裁政権時代の歴史を精算する一環として、総統の墓を別の場所に移設する政令を閣議決定しました。
カルボ副首相は会見で、「フランコ総統の墓があることで、ほかの戦没者に対して敬意を欠くことになる」と述べ、遺族が移さない場合は、政府が別の場所に移設する考えを示しました。
スペインでは、フランコ総統の死後、民主化が進められましたが、今も保守派や右派の中には総統を支持する人も多く、総統の墓では、禁じられているにもかかわらず、支持者らによる集会がたびたび開かれていました。
サンチェス政権は歴史の精算を進める方針ですが、今回の決定に保守派や総統の遺族が強く反発し、大きな議論となっています。