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リビアの首都トリポリで10日、武装した複数の男たちが国営石油会社の本部を襲撃し、従業員を人質に取って立てこもりました。


その後、駆けつけた治安部隊と激しい銃撃戦になり、武装グループは制圧されましたが、石油会社によりますと、従業員少なくとも2人が殺害され、10人がけがをしたということです。


リビアでは長年独裁体制をしいてきたカダフィ政権が7年前に崩壊したあと、民兵組織どうしの抗争が続く混乱状態に陥り、首都トリポリでも先週まで激しい戦闘が繰り広げられていました。


今回、リビア経済の生命線である石油の輸出を担う重要施設が襲撃されたことで、治安の悪化の深刻さが浮き彫りになっています。


国連などの支援を受ける暫定政府と対立する軍事組織などはことし中に大統領選挙や議会選挙を行うことで合意していますが、治安の回復のめどが立たない中、予定どおり選挙を実施できるか危ぶむ声も出ています。