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フィリピン政府は4日朝、南シナ海の自国のEEZ排他的経済水域内にあるものの中国が実効支配するスカボロー礁と呼ばれる岩礁の周辺で、パトロール中の政府の船が中国海警局の船から放水銃を発射されたり衝突されたりしたとして強く非難しました。

フィリピン政府は4日朝、ルソン島から西に200キロ余り離れた南シナ海にあるスカボロー礁の周辺で、パトロール中だった沿岸警備隊の巡視船2隻と漁業水産資源局の船2隻が中国側から妨害を受けたとして当時の映像を公開しました。

フィリピン政府は中国海警局の船がフィリピンの船舶に対して強い水圧で放水銃を発射したり、追い抜きながら船体の側面に衝突してきたなどとしています。

さらに、現場では中国海軍の2隻の艦船も現れ、この海域で初めて巡視船に近づき追尾するなど妨害行為を行ったとしてフィリピン政府は中国側を強く非難しました。

一方、中国海警局は声明で、中国が2012年から実効支配するスカボロー礁を中国名である黄岩島と呼んで「フィリピンの船舶がたび重なる厳重な警告を無視し故意に海警局の船に衝突した。紛れもない『挑発者』であり『加害者』だ」と主張しました。

スカボロー礁をめぐっては中国政府が11月に領海を示す根拠となる「領海基線」を一方的に公表するなど強硬な姿勢を示していて、フィリピン政府は警戒を強めています。

#中比(南シナ海>スカボロー礁

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