父母憲章
一、父母はその子供のおのづからなる敬愛の的であることを本義とする。
二、家庭は人間教育の素地である。子供の正しい特性と良い習慣を養ふことが、學校に入れる前の大切な問題である。
三、父母はその子供の為に、學校に限らず、良き師・良き友を擇んで、これに就けることを心掛けねばならぬ。
四、父母は隨時徂宗の祭を行ひ、子どもに永遠の命に参ずることを知らせる心がけが大切である。
五、父母は物質的・功利的な欲望や成功の話に過度の關心を示さず、親戚交友の陰口を慎み、淡々として、専ら平和と勤勉の家風を作らねばならぬ。
六、父母は子供の持つ諸種の能力に注意し、特にその隠れた特質を發見し、啓發することに努めなければならぬ。
七、人世萬事、喜怒哀楽の中に存する。父母は常に家庭に在つて最も感情の陶冶を重んぜねばならんむ。
(『日本の父母に』)
人間の真価を直接に表すものは、
その人の所持するものではなく、その人の為すことでもなく、
唯だその人が在る所のものである。
偉大な人物とは、真実な人のことである。
自然がその人の中にその志を成し遂げた人のことである。
(アミエルの日記)真に人間の真価をあらわすものは、その人がどういう地位にあるとか、
どれほど財産を持っているとか、…あるいはまたかつて国会議員をやったとか、
…何か大きな事業をなしたとか、というようなことではなくて、
ただその人がどういう人間であるかということであります。
偉大な人物とはまことの人であります。偉人とか、英雄とかいわれるような異常の人ではなく、
ただまことの人であります。
(『先哲講座』)
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