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1月23日「古典の読み方②」

子供のためにも矢張り『日本外史』『日本政記』『中朝事実』等宜しい。外国のもので、バイブルはやはり通覧すべきものです。
エマーソン・カーライル・ゲーテ・モンテーン・アミエルは親しみたいものです。就中プルタークの『英雄伝』と、セネカは必読書でしょう。
集に入っては又限りがありませんが、藤原惺窩・山鹿素行中江藤樹・熊沢蕃山・佐藤一斎・広瀬淡窓・三浦梅園のものなど手にも入り易く、世にも知られて、是非御覧になって置くべきです。
それから二宮尊徳、尚この二宮尊徳と合せて皆さんにお勧めしたいのは、千葉の大原幽学という人です。この人は殊に農士道――郷学の立場から深く注意すべきです。
尊徳は豪傑型農士だが、幽学は哲人型の郷長老です。尊徳は権力的背景があり、世の中に知られておりますが、幽学は知られておりません。不遇と悲劇に終わったが、藤樹・尊徳・幽学は郷学三先生というべきでしょう。

「三つの資質」

深沈厚重(しんちんこうじゅう)は、これ第一等の資質
磊落豪雄(らいらくごうゆう) は、これ第二等の資質
聡明才弁(そうめいさいべん) は、これ第三等の資質
(呂新吾・呻吟語

大抵はこの順序を逆に考えて、聡明弁才が一番偉くて、深沈厚重をまるで鈍物のように思う。
が、それは世俗のことでありまして、本当はここに言われておる通りであります。
聡明弁才の人はとかく鋭角的になり過ぎる。従って自己を磊落豪雄につくるように修業しなければならないのですけれども、そうするとどうも人間は気負う。
だからやっぱり深沈厚重の徳を養うことを第一にしなければならない。
深沈厚重の徳を養うて初めて本当の磊落豪雄にもなるわけで、そうでないと似せ豪傑のようになってしまいます。
(活学第三編)

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