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JT生命誌研究館館長 中村 桂子
 環境問題も人心の荒廃も自然の問題であり、「いのち」の問題であるという認識から、生命を基本に置いてそこから技術や経済を考えようという提案をしてきた。
<中略>
 現代社会は自然を征服と利用の対象とし、自然の面倒さから逃れて人工環境で生活することを進歩としてきた。生きものや人間を機械として解明し、機械として扱う社会であり、環境問題を起こした。
<中略>
機械はどれほど複雑に見えても既存の知識の範囲内のものでしかない。
<中略>
 環境破壊・人心の荒廃という悩みから抜け出し、明るい未来を構想し、創造していくための原点は自然・生命・人間にある。

日経新聞朝刊)