「人は強い、希望は消えない〜国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)ウガンダ・リラ事務所長 高嶋由美子〜」
ネットで調べものをしていたら、偶然に、
大学で同級生だった友人の名前を見つけた。
彼女は今、国連難民高等弁務官事務所のジュネーブ本部で、
ヨーロッパ局上級リソース・マネージャーとして働いていた。
当時の彼女の発言で私が忘れられないのは、
「英語って、本当に、これを喋って暮らしている人間が、いたんやねえ」
というものだ。
N子ちゃんは、あるとき、衝撃的なことを言った。
「私、実は、将来、アフリカで働きたいと思うてる」
2002年、タリバン政権崩壊直後に
アフガニスタン勤務を命ぜられたときには、彼女は、
職員約120人を擁するジャララバード・サブオフィスの所長として
戒厳令の敷かれる治安最悪の土地で、陣頭指揮にあたった。
Mecha natsukashi
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UNHCR Japan - UNHCRで活躍する日本人職員
吉田 典古(よしだ のりこ)
UNHCRジュネーブ本部
ヨーロッパ局上級リソース・マネージャー
UNHCRの仕事は楽ではない。その一方で、私がこの仕事を通して学んできたものは、人と人とのつながりや人の尊さである。活動の環境が厳しければ厳しい程、人とのつながりも密になり、学ぶことも多い。難民保護は、一方的な慈善事業ではなく、相互を尊重する精神に基づいた人間の平和的な共存の営みである。