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土曜ドラマ 監査法人(6)<終>「会社、救えますか」

あの時(オイルショックの時)この国の企業の経営者たちは社員の給料下げなかったんだよ。それどころか上げ続けたんだよ。

近頃は景気が悪くなるとすぐリストラだとかカットだとかってみんなやりだすけど果たしてそれが正しい道かどうかってことだよ。

あの頃の政財界人たちは、安岡先生から、わが国で財政再建に成功した事例を調べてみると首を切ったり給料を下げたりしたことは一つもないと教えられて知っていたから。
だから今回も、稲盛さんや、稲盛さんのことを研究している永守さんは首を切らなかったのだ。
そして、翻って考えてみると、それが他の企業にもできるようなら、そもそもこんな深傷を負わなかったはずだ。

真実を貫くことだけが全てじゃない。それが誰かのためにならなければ意味がないってことを。