論説委員 塩谷 喜雄
十年前に逆戻りしたような、このアンチ温暖化論の高まりは、いつまで続くのか。
<中略>
日本でいまメディアをにぎわしている異論のほとんどは、地球科学とも気象学とも無縁の門外漢の学者の言説である。門外漢の異論がなぜやたらと日本でもてはやされるか。
<中略>
「何もしないための言い訳」に聞こえてしまう。
(日経新聞朝刊)
加藤紘一が自民党は(左派に)変わったと宣言したことからも明らかなように、保守本流は小沢−藤井ラインに引き継がれている。
また、企業も小沢を支持したのが豊田章一郎と平岩外四だけだったように、最早「日本式」ではなくなっていた。
にもかかわらず、彼らは現状を維持するために、つまり、既得権益を維持するために、「従来このようにやってきて成功してきたのだから変える必要はない」と言ってきた。
このような「すり替え・乗っ取り・抑圧」の手法を筋道立てて指摘・指弾しないから、問題点が整理されず、いつまでも贋者が跋扈する余地を作っているのだ。