田中秀征の一言啓上 政界閨閥の要、麻生首相は既得権益と戦えるか
今や政界には、壮大な閨閥の網が張りめぐらされている。それは経済界や官界にまで及び、ともすればお互いにその既得権益を守り合い、助け合う互助会の様相を呈している。
このことが、日本の指導層の固定化、階層化をもたらし、組織の新陳代謝を妨げ、人材供給源を先細りさせ、長期的に日本の活力の衰弱を招いていると言える。
首相は、確かに大久保利通、吉田茂の血を引くが、両者と首相の間には決定的な違いが二つある。
その一つは出自である。
もう一つの違いは、大久保、吉田はともに「統治構造の変革者」だったこと。
こう考えると、麻生首相と大久保、吉田は血筋はともかくとして、政治家としては対極に位置していることがわかる。
で、解せんのは次の産経抄子と櫻井よしこだ。
【産経抄】10月8日
【櫻井よしこ 麻生首相に申す】日本の底力で挑戦せよ