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日経ベンチャーonline ニッポンの社長へ: 海洋冒険家 白石康次郎 : 欲が出ているときは、判断を間違います

海という、はかりしれない脅威の中で生き残るためには、常に判断力を磨いていないといけません。僕の場合、その判断力とは直観のことです。

そのためには、アタマを使わない、カラダ全体で感じる、ということが大事になってきます。

 アタマを使っている時、つまり欲が出ているときは、判断を間違います。

 よく、たった一人で半年も航海するなんて淋しくないか、という質問を受けます。僕の答えは明快。淋しくありません。というか、淋しいと感じていないのです。
 淋しさを感じるのは人の心です。

 僕が体験した嵐で、おさまらなかったものはありません。また、風が吹かなかった凪もありません。つまり、僕たちは常に「変化」の中にいる。お釈迦様は諸行無常と言われましたが、世の中とは変化の別名なんです。いいことがあっても、悪いことがあっても、とらわれない。そこから次に向かって現実を生きていくだけです。

40年以上かけて、その思いがようやくかなうようになりました。それは、苦難の中で前向きという得意技が、より磨かれたからにほかならない、と信じています。