田原総一朗の政財界「ここだけの話」オバマ新政権のパッシングに日本は先手を打て!
これから10年以内に確実にアジアが世界のマーケットの中心になる。日本はアジアの国だ。
アメリカでも、ヨーロッパでもなく、アジアが世界の中心的マーケットになったときに、日本は他のアジアの国々と仲良くするだけでなく、信頼されなければならない。
そして、アメリカやヨーロッパの国々がアジアの国と取引をするときに、「やはり日本を通さないとうまくいかない」という存在に日本はなるべきだ。
日本は一種の“仕切り屋”を目指すべきだと思う。
そのためには、難しいことではあるが、アメリカと仲良くし、アジアにも信頼されなければならない。
軽業(かるわざ)的な技術が要求されるわけだが、日本はそれができると思うし、そういう日本であるべきだと思う。
そういう意味では、日本もこの金融危機を契機に「チェンジ」をするべきなのだ。
むしろ、これから世界のために日本は何ができるのか、新しい取り組みをするチャンスだと思う。