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【塩爺のよく聞いてください】元財務相・塩川正十郎 麻生さんの真骨頂は外交

 来年は己丑(つちのとうし)である。安岡正篤先生の『干支の活学』によると、戊子の繁茂が実らなかったことを受け、この年は筋道を通しがたく、とかく利己本位になる。従って公益優先の信念を曲げず、果断に行動すべきである。わが国の来年に思いをはせると、外の空気を察知せず、ご都合主義で国内の安定を得るための安易な妥協の政治を繰り返しては必ず後悔することになる。もっと世界情勢の変化に連動した政治に取り組むべきだろう。

麻生さんは就任時に所信を表して衆院を解散すべきだったが、世論調査という風評におびえて選挙のチャンスを見送った。

数カ国の大使からソマリア沖の海賊問題について提案があった。

その海域が危険であるからとか、憲法の制約で自衛隊が出動できず護衛を他国の軍艦に依頼しているのかと詰問があった。

麻生さんは経済をはじめ国内行政の深刻さを克服するだけのリーダーシップに欠けている。

世界情勢の変化に連動した政治」と言ってるのに「麻生さんは外交力発揮に専念し」と言っている。