父の事業の失敗や自身の人のよさと弱さから家運が傾き、放浪と帰郷、上京を繰りかえした。それでも、彼は童心を失わなかった。そして、数々の名作が失意のなかから生まれてゆく。
国をおもう心とともに、子供だけでなく大人の童心にも訴えることのできる「正風童謡」がすたれてゆくことを憂いた。
「国家を滅亡させるものは、決して外敵ではありません。その自国民であります。それと同じやうにこの童謡を堕落させるものはやはり童謡作家それ自身であります」
父の事業の失敗や自身の人のよさと弱さから家運が傾き、放浪と帰郷、上京を繰りかえした。それでも、彼は童心を失わなかった。そして、数々の名作が失意のなかから生まれてゆく。
国をおもう心とともに、子供だけでなく大人の童心にも訴えることのできる「正風童謡」がすたれてゆくことを憂いた。
「国家を滅亡させるものは、決して外敵ではありません。その自国民であります。それと同じやうにこの童謡を堕落させるものはやはり童謡作家それ自身であります」