小泉元首相「怒るというより笑っちゃうくらい、あきれた」 麻生首相の郵政民営化発言に
「最近の首相の発言には怒るというより笑っちゃうくらい、ただただあきれているところだ」
「首相や執行部の方針に批判的な発言をすると『後ろから鉄砲を撃つな』という押さえ込みがかかるが、首相が前からこれから戦おうとしている人たちに鉄砲を撃っているんじゃないか。発言には気をつけてほしい」
「首相の発言に信頼がなければ選挙は戦えないと肝に銘じてほしい」
会合には政権批判を強める中川秀直元幹事長や塩崎恭久元官房長官ら20人が出席。中川氏らは「政治の信頼」を掲げ、新たな議連創設も検討している。
小泉氏は首相の釈明にも納得していない様子
小泉氏を「奇人変人」と首相が呼んだことに「自分では常識をわきまえた普通の人だと思っている」と不快感を示した。
定額給付金は与党から16人が反対すれば3分の2の再可決ができなくなる。党内に影響力を持つ小泉氏の発言により、首相の政権運営が一段と厳しくなることが予想される。
定額給付金は与党側が次期衆院選に向け、支持率浮揚策の目玉として強力に推し進めてきた政策だ。各種世論調査で依然として国民的な人気の高い小泉氏が反対の姿勢を打ち出したことで、自民党内でも給付金への反対の声が表立って強まる可能性がある。
【小泉元首相による麻生首相批判のあいさつ全文】「総理が前から鉄砲を撃っているんじゃないか」
小泉流「首相批判」 党内に激震
だがこれは、首相が望んだ会談を小泉氏が断り、電話会談となったものだった。
小泉氏は首相当時、小派閥の幹部だった首相を党政調会長、総務相、外相に起用し続け、「首相候補に押し上げた」(町村派関係者)いきさつもある。
平成17年8月、衆院解散を決める閣議の前、小泉首相(当時)は、別室に総務相だった麻生首相を呼び入れ、「麻生さん、まさか明智光秀にならないだろうね」と念を押した因縁深い関係でもある。