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マスメディアよ、頑張れ!ジャーナリズムの貧困が政策をダメにしている|岸博幸のクリエイティブ国富論|ダイヤモンド・オンライン

 メディアは与謝野大臣を政策通と評しますが、官僚の説明をよく理解という意味であり、官僚主導には最適な存在です。財務省が最も頼りとする政治家であり、日銀にとっても物わかりの良い存在です。財務省が常に増税/財政健全化バイアスを持ち、日銀が自分の庭先(日銀のバランスシート)ばかりを考えるのは周知の事実ですが、与謝野3冠王の下でそれが増強されて政策の失敗が続けば、日本経済はもっと悪くなります。

 総務大臣は、日本郵政について様々な権限を持つので、問題があるなら徹底的に調べ、その結果を粛々と公表すればいいのです。それなのに、資料の精査もまだなのにこうした発言をするのは、日本郵政のレピュテーション・リスクを高めるだけです。例えて言えば、銀行を規制する金融担当大臣が調査の最中に「○○銀行はいかがわしい」と叫んでいるのと同じです。なぜそういう問題提起がメディアで行われないのでしょうか。

記者たちが「もっといかがわしいことがあるに違いない」「もっと資料を出せ」と、鳩山大臣と同じ乗りで日本郵政を糾弾しようとしていたようなのです。