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怨念の系譜―河井継之助、山本五十六、そして田中角栄 (集英社文庫)

田中角栄氏の復権こそが、民意で支えられる真の民主主義が日本に生まれる日かと想わずにいられない。

怨念の系譜―河井継之助、山本五十六、そして田中角栄

　武装中立路線をかかげ、豊かな民衆を基礎にした、各地方が経済的にも自立した連邦国家を構想した河井継之助。その河井の正義を踏みにじり、極度な官僚主導型の中央集権国家になった近代日本。その富国なきままの強兵政策の矛盾が、やがては山本五十六のパールハーバーの悲劇に結びつく。また、戦後においては、民衆の代表としての田中角栄の登場につながる……。