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金融危機下「中国経済」の行方

 では、中国の次の発展段階はどのようなものなのか、という質問を何人かの中国人に投げかけてみた。返ってきた答えは、日本の1960年代と同じだという。すなわち、重厚長大型の産業にシフトし、労働集約的というよりは資本集約的な産業が前面に出て、輸出よりは内需にウエイトを置いた成長パターンになるだろう、と言う。

1960年代の日本は、田中角栄氏の日本列島改造論でも記述されたように、道路・鉄道・港湾・空港などを整備し、鉄鋼や自動車などの内需型の産業に軸足を移していった。

経済危機が深刻化することで社会が不安定化することは政治のトップとしてはどうしても避けたいはずだ。

 だからこそ、持てる力をフルに発揮して経済対策に取り組んでいるのだ。中国は今や、世界の中でもっとも大胆な経済対策に取り組んでいると言ってよいだろう。

これまでのところは、中国経済のパフォーマンスは想像以上に健全であるようだ。