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【話の肖像画】「歴史探偵」が語る新・幕末史(上)作家・半藤一利

明治10年に木戸が亡くなり、西郷が自刃し、11年に大久保が殺されたあと、新国家は長州の山県有朋伊藤博文に委ねられます。このふたりが考えに考え抜き、やっと万世一系天皇家を超越的なシンボルとして「機軸」にすることを思いついたのです。はじめから天皇家中心の国家がつくられたというのはうそです。