堅実で丁寧。そして誠実。
そして、正直なところ
彼らのその美点を生かすのに、今回の作品はあまり適当ではなかった…ような気がするのも事実。
ゾロは、本当に何てことない「タカラヅカの冒険活劇」であるぶん、とにかくハッタリとテンポ感でガシガシ進めていかないと客をだませない部分が多い。
対してがおりくんもみなこちゃんも、ひとつひとつ芝居を丁寧に積み上げていくタイプなので、こういう芝居に求められるケレン味のようなものが少ないというか…
がむしゃらなテンポや勢いは出し切れていなかったかな、という感じがします。
舞台人としてのがおりくんの真摯さ誠実さがそのまま伝わってくる、良い新公でした。
つくづくタカラヅカは「人」を観にいく場所なのだなあ、と。
「真摯さ誠実さ」が土台にあるから我々は安心して見られるのだよ。
水しぇんにしてもそうだろう。<パクちゃん