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平野貞夫の国づくり人づくり政治講座 第18回 《『政(まつりごと)の心』を求めて》 第5回 ―「万次郎と人づくり」―

「ユニテリアン」という信仰は、米国ではメイフラワー号に英国から移住してきた人々にルーツがある。独立戦争奴隷解放、草の根デモクラシーの思想となったものだ。その宗旨は「人類愛、万人救済、自由と理性を尊び権威への盲従を嫌い、異宗教間の交流を積極的に行う」というものである。万次郎は米国のフェアー・ヘブンで暮らした4年間、黄色人種を受け入れた「ユニテリアン教会」の信者となる。ユニテリアン信仰は、日本の古神道や仏教の原理に通じるものであった。

ところで明治時代となって、新政府は日本で憲法と議会制度をつくることが近代国家となる条件となった。これらはキリスト教文化を理解しなければできなかった。そのため正統派キリスト教の宣教師を招いたが、異文化を認めず失敗する。

そこで福沢諭吉らが、異端といわれたユニテリアンの宣教師を日本に招くことになる。明治21年4月15日、“交詢社”でナップ宣教師がユニテリアン信仰について講演した。それから121年経て、私がユニテリアンの思想を日本再生に活用すべしと論じたので、会場はどよめいた(次号に続く)。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090427#1240787411
ユニテリアン宣教師ナップにおける日本宗教観 : 宗教多元主義との関連で