https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

【ゆうゆうLife】病と生きる タレント・清水国明さん(58)

 退院後は病気なんだから好きなこと、楽なことだけして生きていこうと思った時期もありました。でもね、つらいこと嫌なことを克服しなければ感動もありません。体をいたわって楽をしていればすぐに体も気持ちも衰えてしまう。

息子の国太郎は1歳になったばかり。今死ぬのは不本意。親として子供にしてやるべきことを果たせない悔しさ、伝えるべきものを伝えきっていない悔しさでうろたえました。息子に俺の持っているすべて、魚釣りやオートバイや山登り、女性との付き合い方も含めて、自分のすべてを伝えなければ決して安らかに死ねない。そのための努力は惜しまないつもりです。

 今はね、人と会うときはいつも「私はあなたのためにどんなことができるか」を生き方の基本に考えるようになりました。相手の夢や希望に共感して本気で他人の役に立ちたいと思うんです。その一つが、国太郎を含め小さな子供たちに自然体験を伝えること。未来を担う大勢の子供たちに自然の中で生きる知識やノウハウを伝え、たくましく育てたい。そのために後半生をささげるのが自分の使命だと思うようになりました。

 正直、以前はスローライフといいながら、金も名誉も俗っぽい欲望がいっぱいありました。それが、病を得てカミナリに打たれてバラバラとそぎ落とされ、自分が何のために生かされているのか、見えてきたような気がします。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090720#1248090797