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斎藤 精一郎氏 第87回「マニフェスト選挙の重大な『死角』──真の争点は『戦後体制』の継続か脱却か」

 しかし、現在のマニフェスト選挙は「木を見て森を見ず」の愚に陥る危険を持つ。個々の「木々」の力強い根、幹の具合や見事な枝葉に目が奪われれば奪われるほど、我々はこれら木々が構成する「森全体」の佇まいや構造に注意や関心が薄れがちだ。「森全体(すなわち日本全体)」がどのようになっているか、いかに変化していくかわからなくなるためだ。

 総選挙の最大の争点は「政権選択」とされる。実際、1955年(昭和30年)から基本的に政権担当を続けてきた自民党が、政権継続の理念提示力や政策形成力、さらに政策実行力などがあるかどうかが、半世紀を経た今、真剣に問われているからだ。

だが、政権交代か継続かの選択を迫られても国民は政党が列挙する数々の個別政策の「テンコ盛り」の森の中に迷い込んでしまえば、21世紀日本の進路を誰に託したらいいか見当がつかなくなる。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090731#1249045098
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090713#1247491895