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『國史學の骨髄』

火を伝へるものは火でなければならず、水を伝へるものは水でなければならず、同じ偉大さ、同じ高遠さをもつものにあらざれば、まのあたりに見、朝夕仰ぐといへども、その精神に触れがたく、之に反して同じ偉大さ、同じ高遠さをもつに於いては、百里を隔て千年を中にして、東西古今相感ずる事を語るものである