これまでは「自分の作った曲を届ける」ことにこだわってきたが、「(映画の)テーマにも合っているし、僕個人の気持ちとも重なる。まるで自分のこと歌ってるんじゃないかと思わせてくれるんだよね」。
「これから未来を作っていこうとする者のために、自分に何ができるか。正大のがむしゃらな姿を見て、背中を少しでも押してやれたならと思ったんだ」
「4枚ともかっちり行こうとしてたけど、並べてみると面白くないわけ。元々性格堅いから、突き詰めるとマニアックな方向にいっちゃう。遊びも本気、仕事も本気。僕の生き方にも当てはまるかな」
美しく神秘的なイメージを守ろうという気はないという。
「イメージは人が勝手に作るもので、それを再生産しても面白くない。壊していく中で振り幅を広げ、つかみどころをなくしていく。出過ぎた杭は打たれないからね」
この10年を「テスト期間だった」と振り返る。自らに課したハードルをクリアし、今、歌手でも俳優でもない「表現者」こそが自分を表すのにふさわしいという自信を得た。
「この人みたいに後悔しないで、自分が表現したいことを突き詰めたい」