2009-08-18 ■ 政治 歴史 政治 歴史 【風を読む】論説副委員長・渡部裕明 予言された「負け戦」 建武3(1336)年5月、九州から攻め上ってくる朝敵・足利尊氏の大軍を迎え撃つよう命じられた正成は、「今度は必ず負け戦になるでしょう」と断言した。 その理由を、正成は明かす。かつて、鎌倉幕府打倒に立ち上がったときは、人々が後醍醐天皇を中心とした新しい政治に期待をかけていた。しかし、今は人心が新政府(建武政権)から離れ、尊氏に代表される武士たちを支持している…。 「天下、君を背(そむき)たてまつる事、明(あきら)けし」