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【政権交代】(3)隠せぬ小沢氏依存「誰も逆らえない」

 「小沢さんは『機関重視』の人で、そこは昔から変わらない。逆に言えば役職や権力を与えないと、例えば『それは幹事長の仕事だから』と動かない。役職を飛び越えて頭越しの行動はしない人なんだよ」

 衆院選投開票日の8月30日夜。関東地方のある民主党候補者は、「当確」情報がもたらされた後、翌31日朝に予定していた民放テレビ番組への出演を取りやめ、断りの電話を入れた。


 31日早朝から地元の駅頭に立ち、有権者に当選お礼のあいさつをするためだった。それにはわけがある。


 「開票の次の日は、必ず駅に立て


 小沢氏から直接電話を受け、「選挙に休みはない」という小沢氏の口癖を思いだしたからだ。

 小沢氏は30日午後9時すぎ、民主党の開票センターが置かれた東京・六本木の多目的施設から、テレビ各局のインタビューに応じた。まだ開票が進んでいない段階での出演は、小沢氏には異例のことだった。


 「まだおめでとうには早すぎる。みなさんの予測で答えるわけにはいかない」


 小沢氏は厳しい表情を崩さず、質問にもあまり答えようとはしなかった。その狙いについて、側近は「テレビを通じて各候補者や党内に『浮かれるな』と言いたかったはずだ」と代弁する。実際、この後は党幹部らの発言はにわかに引き締まった。出来の悪い弟子を師匠がしかりつけたかのようだった。