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彼は天使。@新人公演『外伝 ベルサイユのばら−アンドレ編−』

その素直な感情が、素直に芝居になる。素直に、歌になる。

ほんとーに心がキレイで、疑うこともなく生き、オスカルを愛しているんだなと。

心の動きが繊細で、ひとつひとつの反応が新鮮で純粋で、見ていてはっとさせられる。

アンドレは、ピュアでありすぎたために、この不浄な現実には長く留まれなかった天使なんだ……。

 だいもんは植爺の型芝居なんかより、もっとナチュラルな「表現力・芝居力」を必要とする真っ当なミュージカルの方が任に合っていると思う。
 それでも、実に丁寧に「植田歌舞伎」をやる姿に実力派ゆえの底力を見た。向いてない芝居も作品も、ちゃんとカラーを変えてこなすんだねええ。

こんなストーリーと関係ない、場をぶった切って「主役だから・トップスターだから」というだけで銀橋を歩きながら1曲どーでもいい曲を歌う、のではなく、「物語」のある曲を聴きたかった。

 ストーリーが盛り上がり、人間の感情を表現する手段として、テーマをよりドラマティックに彩る手段として、台詞がそのまま歌になるよーな「ミュージカル」をだいもんで見たかった。