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【経済コラム】ゴールドマンに続く30億人の勝ち組−Ｗ・ペセック

ちょっと考えてみたい。歴史が示すのは、アジアの30億人もまた危機の受益者だということではないだろうか。甘い考え方だと思うなら、1997年のアジア危機を思い起こしてほしい。危機に伴うあらゆる痛みがアジアを強くしたのだ。今回もまた、そうなるかもしれない。

アジアができる最善の取り組みは、これまで以上に迅速かつ首尾一貫した統合を進めることだろう。日本の鳩山由紀夫首相が提唱する東アジア共同体構想は時宜を得ており重要だ。今回の危機で、欧州連合（ＥＵ）のアジア版について話し合うだけでなく、急いで統合を進める必要性が高まった。

アジア統合への動きが今ほど必要な時はないし、今ほど適した時もない。