「やはり、ぼくは人間がいとおしい。生きる物すべてがいとおしい。あの罪のないたくさんの子どもたちを思うと−」
「仕事の十に一つが、認められるかどうか」
「児童マンガでは年齢を感じることは子どもに見はなされると同義語なのだ」
「子どもたちにおもねった仕事は決して実を結ばない」
「手塚さん、どんなことを描いてもいいけど、こどもだけは裏切りなさんなよ。こどもを裏切るようじゃ、漫画やめた方がいい」と、(加藤は)ぽつりといった。ぼくはそれいらい、つねに、せい一ぱい心をこめて描こうと努めている