■ - d1021の日記

≪出演≫
枝野　幸男（民主党衆議院議員）
蓮　舫（民主党参議院議員）

≪出演≫
東郷　和彦(元オランダ大使　京都産業大学客員教授)

冷戦が終ってもう20年。
で、一番ぼくらが考えなくちゃいけないことはこれからの日本の安全保障。
これをどう考えるかということだと思うんですね。
それで冷戦の間はいろんな事情があって、この問題を時の内閣と一部の外務省の人たちの間で、ホントにこの難しい問題をなんとか処理をして冷戦を終らせた。
で、結果として日本は冷戦の中の最大の勝ち組になった。第一の勝者になったと思う。
だけど、冷戦が終ってもう20年。
ここでね、今度は冷戦の当時はですね、一部の外務省の人と総理の間でホントにこの難しい問題をやってたんじゃなくて、国民全体のレベルでね、ちゃんと議論をして今の状況の中でどうしたら日本の安全保障が一番できるか。これを考えなくちゃいけないと思うんですね。それで、私の意見はね、一つはこの核の持ち込みに関しては冷戦時代は一番の問題であったところの艦船の上に核を載せて入ってくる。これ今の冷戦時代は日本側はそれは絶対認められないと言った。だけど、アメリカの方はそんなことは言ったってアメリカの艦船の上に核兵器を載っけてくるかどうかということはソ連と核で対するには一番の問題であって、だからアメリカはそういうことは言いませんということで両者の間にギャップが生じたわけです。
そこで、今の一つの対応は、もうね、じゃあ2.5で結構ですと。「持ち込ませず」に関しては「陸には持ち込みません」と。だけど「船の上に載せて入ってくるのは日本はＯＫします」と。
そういう風に変えるのが一つの方法だと思うんです。
ただ、そこでちょっと考えなくちゃいけないのは、もうアメリカは船の上には載せてないというわけですよ。
91年からパパブッシュが冷戦が終ったあとの状況ではもう船の上には核は載せませんと言ってるわけです。
持ち込んでなくなってから20年経っちゃった。
その時にですね、じゃ日本は2.5に変えるということでね、大きな政策転換をしなければならないのかというと、ぼくはね、もしかするともう一つ別の方法があるんじゃないのかなと思うんです。
それは今の国際安全保障。日本の安全保障の観点のためにはね、アメリカの船が核兵器を積んで日本に入ってくるということ自体が今の状況では想定されないわけですよ。
そういう状況の下では、そういう状況が続くのであれば日本は非核三原則と。今まで通りの立場を言ってても何も日本の安全保障に害が生じないんです。
だけども、今のそれを言うってことはね、安全保障の環境が変わったときにね、もう絶対これじゃなくって言って頑張り通すということは違うんですよ。私の意見では。
だから、自ら手を縛らない。手を縛らない非核三原則というか。
そういうようなものをね、日本が言うことは、ぼくはね、・・・。
アメリカにそれを言うんじゃない。これはね、日本の原則の話をしてるんです。
日本はそういう風に考えてますよと世界にね、きちっとわかるように言う。
ここまではぼくはいいと思うんです。
だけども艦船の上に核を持ち込むかどうかということは、今アメリカはそういう判断をしてるわけですよ。
だけども状況の変化によってこれから変わるかもしれない。
そこをね、アメリカの政策に対して日本が注文をつけるっていうのは筋違い。
日本がやるべきこととアメリカがやるべきことをとっちがえてることだと思いますね。

≪出演≫
大谷　昭宏（ジャーナリスト）