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大手マスコミ黙殺した橋下発言  「普天間関西へ」浮上の舞台裏

実はそれより2週間以上前の11月13日にも、同じく囲み取材で

4日後の11月17日。今度は衆議院安全保障委員会で、沖縄県選出の下地幹郎議員がこの橋下発言を紹介。

ところが11月30日は事情が違った。橋下知事が「関西受け入れ論」を表明するやいなや、衝撃のニュースとなって全国をかけめぐったのである。

きっかけを作ったのは、東京在住のフリージャーナリスト岩上安身さんだ。

岩上さんの質問に対して、橋下知事は「安保政策は内閣の専権事項なので、あくまでも個人的な意見として」と断りつつ、沖縄の基地問題に対する熱い思いを口にした。


「沖縄の地上戦というのは、沖縄の方に多大な負担をかけたので、本州・四国・北海道・九州の人間は沖縄の人達に十分な配慮をしなければいけない。沖縄の基地負担の軽減のために、みんなで一定の負担をすべきだと思っています」
そして、沖縄戦で自決した大田実海軍中将の沖縄県民かく戦えり。県民に対し後世、特別のご高配を賜らんことを」という有名な言葉を引用して、


「(大田中将の言葉を)僕らは胸に刻んでおかなくてはいけない。関西で、もしそういう話がくれば、基本的には(議論を)受け入れる方向で検討していきたい」
と語ったのだった。

この発言が今度は一転して新聞やテレビで報じられ、閣僚を右往左往させるほどの大騒ぎになった。