自民党が失う参院「一人区」リスト〜初の「現職」離党の原因はコレ
党内からは「年末に向かって何となく、同じような動きが出てくることを心配している」(山本一太参院議員)との声が上がるなど、動揺が広がっている。
「一人区の鳥取で民主党は、松下政経塾出身で精神科医の坂野真理氏(32)を擁立。彼女は地元選出だった自民党の故・坂野重信参院議員の孫です。保守票が割れ、田村氏は現職とはいえ、3選は至難の業とみられていました。離党により、比例区に回るなど民主党側と何らかの候補者調整が行なわれるかもしれません」(鳥取県政関係者)
安泰という一人区は、全国のどこにもない。
「何とか勝ち上がれそうなのは、鳥取の青木幹雄と山口の岸信夫くらいでしょう。かつて保守王国と言われた四国や九州南部は壊滅状態です。前回の参院選から一人区となった群馬は、前外相の中曽根弘文が落選の危機。04年の参院選でも、民主党の富岡由紀夫に約4万票差を付けられただけに、巻き返しは容易ではありません」(自民選対事情通)