法科大学院・法曹養成の取り組み「刑事訴訟実務の基礎」の到達目標案(討議資料)
「刑事訴訟実務の基礎」の到達目標(最終)(PDF形式・85kB)
大切なことは,これら条文や学説,判例などの1つ1つを知識として知っていることではなく,実務的な対応が問われる場面において,それら条文,学説,判例を批判的にとらえ,より適切なものに深化させる視点をもって「使う」ことに繋げていくことである。「別紙」は,例えば,判例理論を類似の事案解決のために活用することや,不適切と思われる判例の射程を絞り込むことなどの訓練の素材として活用することが考えられる。判例や学説は所与のものとして与えられるものではなく,実務家が具体的な事案の正義にかなった解決に向けた実践を重ねる中で創造していくものであるという視点を形成し深めていくべきである。