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心学道歌と大津絵 関係と魅力探る

 高橋さんによると、心学者の石田梅岩の弟子で江戸中期に活躍した手島堵庵(とあん)の著書の中に大津絵が使われ、このころから道歌を添えた大津絵が見受けられるという。例えば鬼が行水する様子を描いた大津絵には、「うわ皮を荒い磨きて心をば洗わぬ人の姿とやせん」という句が添えられており、高橋さんは「体ばかりではなく心も洗いなさいという意味。大津絵も道歌も、時代風刺ではなく人を描いているからこそ人気が落ちない」と語った。