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オバマ米大統領の人民元に関する発言要旨

 為替問題について、胡錦濤国家主席と私は率直な話し合いを行ってきた。20カ国・地域(G20)の取り組みの一環として構成各国は、世界経済の不均衡是正が持続的な経済成長と将来の危機防止のために重要との立場で合意しており、米国と同様、中国もこの枠組みに同意している。


 われわれは、この不均衡是正の一環として、為替が市場をほぼ反映し、特定の国の利益にならないようにする必要があると考えている。私は、人民元が過小評価されており、過去に中国がより市場原理に即したアプローチへの移行を始める決定を自ら行ったのは正しい、という見解を非常に明確に示してきた。今回、胡主席に対してあらためてこの立場を伝えた。


 中国が為替政策は自国の問題と認識しているのは正当だと思う。為替政策や金融政策の決定において中国は国際的な圧力に抵抗するように思う。しかし私は、不均衡是正を実現することは実際、中国の利益になると考えている。なぜなら、中国はいずれ、輸出に大きく依存した経済から国内消費・生産を重視し、バブルを防ぐ経済に移行する必要があるためだ。より市場原理に基づいた為替制度は、こうした移行を促すことができる。


 スケジュールはないが、中国が最終的に自国の最善の利益になる決定をすることを望んでいる。