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かかと 木村多江さん

 共演者同士が濃い関係になる舞台と違って、淡々と終わるテレビの現場で感じた孤独。「がんばりすぎて空回りして、人とうまくいかなくなったり居場所を見失ったりもして……」

 それでも、ドラマである役と出会ったことを通して〈どんな場所で演じていようとも関係ない〉と思えるようになる。撮影現場での飲み会も以前は楽しめなかったが、いまはたとえ一時の関係性の中でも〈できるかぎり人と手をつないでいきたい〉とつづる。仕事を続けるなかで、いつしか力を抜くことの大切さを知ったという。

最近は「なんでこの役を私が?」というような想像できない役にそそられるという。「私、イバラの道が好きなのかもしれません。つらいほうと楽なほうがあったら、つらいほうを選びたいと思う。ぼこぼこ壁にぶつかったほうが、人生、面白いと思うんですよね」