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【次代への名言】凛々の政治家編(8)

「一国の独立は国民の独立心からわいて出る」(福沢諭吉 『福翁自伝』)

 福沢諭吉がここでいう独立とは、政府からの独立−つまり、立身出世の道をみながみな官途(政府の役職)に求める「古風な奴隷根性」からの脱却をいう。

 「世の横着どもは、言いたいことを我慢して、悪いと知りつつ、いい加減な事を言って自分一人がよい子になろうとする。ところが、わが輩や福沢先生にはそんな辛抱強い、陰険なことは出来ない。善を善とし、悪を悪とすることに、当世流の遠慮会釈はさらさらない」

だからともに、「すこぶる敵が多かった」とも述懐している。