■ - d1021の日記

「ベテランがチームを引っ張ってくれるから、何もしていない。僕は今でも中沢さんがゲームキャプテンだと思っている」

「このチームが解散するのは寂しいけど、１２０分間で決着をつけられなかった僕らの責任。そんなにやられた感じはしないので、余計に悔しい」

「このチームメートとＷ杯が戦えて本当に良かった。日本で応援している皆さんにも気持ちは見せられたんじゃないかなと思います。チームとして戦うということを今大会は見せられたんじゃないかな」

　関係者は「中沢は岡田監督が横浜Ｍ時代に主将に任命して優勝した間柄だ。当時は信頼感も薄れ、中沢も精神的に目一杯だった。主将を変えて流れを変えようにも、主力選手は個人主義者ばかり。そこでどこの派閥にも属さず『人畜無害』だが、誰もがドイツでの実績には一目を置く長谷部に白羽の矢が立った」と明かす。

努力家・長谷部、スタンドに「声援ありがとう」

　「プロでも活躍する自分をみてほしい」と、二軍の公式戦に家族を招待したことがある。しかしベンチ入りした１５人中、出場しなかったのは自分だけだった。試合後、練習場に一人残り、泣きながらボールをけった。

　努力が実を結んでＪリーグで頭角を現し、２００８年、世界トップクラスのドイツ１部リーグに移籍して優勝も経験した。そして日本代表に選出。泣いてボールをけった若者は大舞台のＷ杯に両親を招き、日本中の人々の夢を背負い、懸命にピッチを駆け回る自分の姿を見せることができた。

　完全燃焼できたか――。試合後は悔しさをその胸に隠した。「熱い声援をありがとう」。スタンドに向かって笑顔で手を振り、仲間のもとに駆けだした。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20071216#1198297462

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