枝野氏は参院選直後から、地方組織やブロック別の党所属議員の意見聴取を続けている。出席者によると、終始うつむき加減でメモを取り、「その通りです」と相づちを打つだけだという。先週、面会した西日本の県連代表は「自信喪失、茫然(ぼうぜん)自失という感じだった」と振り返る。
小沢一郎前幹事長への反発を隠さない枝野氏は6月上旬、菅直人首相(民主党代表)の「脱小沢」路線の先頭に立った。当初は「自分は幹事長に向いていない。首相もそれはわかっている」と周囲に漏らす一方、「古い政治のやり方の9割は変える」などと意気込みも見せていた。