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政策効果はく落で年度後半は低成長、日銀の成長見通し達成は困難

 4─6月期の国内総生産(GDP)は予測を大きく下回った。民間消費や輸出の鈍化、在庫の減少が響いたとみられている。4─6月期の内訳をみると、内需寄与度がマイナス0.2%と3四半期ぶりにマイナスに転じる一方、外需寄与度はプラス0.3%と5四半期連続のプラス。外需は1─3月期(プラス0.6%)から減速したが、内需が外需を大きく下回り、外需に偏った成長となった。

 ただしリーマン・ショックによる落ち込みが季節調整に歪みをもたらしている影響などもあり、今回のGDP統計は実勢よりも弱さが過大に出ている可能性がある。 

 JPモルガン証券・チーフエコノミスト菅野雅明氏は「個人消費の回復はぜい弱性をはらんでおり、エコカー補助金の打ち切り(9月)、エコポイントの終了(12月)など財政面からの下支えが消失する2010年度後半には一時的に弱含む」との見通しを示している。

野村証券の木内氏は「アジアの強い需要が輸出の基調を支えること、輸出回復の恩恵が設備投資を中心とした内需へと波及することを背景として、日本経済は『二番底』に陥るまでには至らず、2011年後半からは再び緩やかに成長率を高めていく」と予想した。