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幸四郎 『カエサル −「ローマ人の物語」より−』製作発表記者会見

齋藤雅文 (脚本)
 "カエサル"はカルタゴの言葉で"象"を意味するそうです。カエサルという歴史上の巨大な人物は、まるで象のように、見上げ、あるいは牙や鼻に触れ、あるいはつぶらな瞳を見て・・・見る人によっていろんな一面を見せる巨大な存在だと思っています。

栗山民也 (演出)
 古代の人達の本当に巨大な情熱のエネルギーを今とても強く感じています。それはきっとその人たち自らが、自分たちの運命に対して真剣に問い続けるという、誠実な立ち位置を持っていたからではないでしょうか。

水野美紀
 どの時代でも人の心を掴むのはカエサルのように、常に強くぶれない信念を持っている人、人に対して深い愛を持っている人ではないでしょうか。

幸四郎
 ローマでは、塩野さんにとても多くのことを伺いました。そのエネルギーとバイタリティーには平伏いたします。ご案内していただく中で、「いつの時も人間というものは、苦しみ、悲しみに耐えうる生きものであり、それに慣れることのできる生きものだ」という言葉を伺いました。カエサルルビコン川を渡るという決断をしますが、そのときも人間に耐えられない不幸はないということを信じていたのでしょう。


 ユリウス・カエザルという人物は、何事についてもポジティブな生き方をした人、本当に魅力のある男、うぬぼれではない、本当の意味で自分に自信のあった人なのだと思います。


 僕は本当のリーダーというのは、忠臣蔵大石内蔵助のように、四十六人の浪士ひとり一人を生かしてあげた、ひとり一人の人生をまっとうさせた人のことではないかと思います。自分の部下に愛情を注ぎ、あるときは厳しく、あるときは冷静に、あるときは優しく、その人達の人生を歩ませてあげることができる人。カエサルには本当の英雄の姿というものを感じます。

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