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小沢は「役者が違う」風向き一変?“ドブ板”戦術で一気呵成

 午前8時10分過ぎにはテレビ朝日系「スーパーモーニング」に生出演。「疲れてないですか」と問われ「体は元気です」とにこやかに応じたのを皮切りに、政治とカネについて「国会で説明すれば済むならいつでも応じる」、円高対策については「円高を利用して資源を確保するなど、やれることはたくさんある。日本は資源でも中国なんかにやられてしまっている」などと持論を展開。夜にはNHK「ニュースウオッチ9」にも生出演する。

 さらに、午前9時過ぎからは参院議員会館に移り、議員の部屋を一つ一つ回り、応対した議員や秘書らと固い握手を交わし、「よろしくお願いします」と笑顔で支持を求めた。午後には衆院の事務所などを回った。

「小沢氏は口下手で怖いイメージだが、直接会えば気さくでこちらの話をよく聞いてくれる。親しみやすい姿を知ってもらって、投票先を決めていない中間層を取り込む戦略だ。逆に、秘書が応対する議員は菅首相に傾いていると色分けもできる」

 2日夜には、約25人の比例単独の新人議員と会食し、囲い込みを図った。

 さらに、都心での個人演説を検討している菅氏に対し、小沢氏は地方回りを検討。「選挙は川上から」が持論の小沢氏らしいが、側近議員は「世論調査が厳しいだけに、都会は菅首相に流れるのは仕方がない。しかし、参院選で明らかになったように、地方ほど菅民主党に厳しい。党員・サポーター票などで少しでも巻き返せるとしたら地方だ」と言う。

 こうした戦略が奏功しているのか、小沢氏への注目は各方面で高まっている。2日に行われた日本記者クラブ主催の討論会では「役者が違う。どちらが首相か分からなかった」民主党若手議員)との声も。


  実際、記者の質問も7割が小沢氏に集中したのに対し、菅首相は「小沢さんの政治のあり方は資金的な強さ、仲間の数の多さ、そういう『おカネと数の原理』が色濃くある」などとネガティブキャンペーンに終始し、政策では煮え切らなかった。


 逆に小沢氏は政治資金管理団体による政治資金規正法違反事件で検察審査会が再度「起訴相当」と議決した場合、同意するかどうかについて質問され「逃げません」と宣言。


 ねじれ国会打破策についても、菅首相が相変わらず政策ごとの部分連合に触れたのに対し、「自分たちが国民に約束した政策、主張を実行していくためには、参院でも過半数を有することは本当に大事なことだ」と、連立組み替えを示唆した。


 景気対策についても、「市場介入といっても日本だけではなかなか効果が上がらないが、それくらいの覚悟でやるべき急激な円高だ」と述べ、日本単独でも為替介入に踏み切る可能性を強調。無利子国債発行や、地方交付金の改革などもブチあげた。「経済無策」といわれる菅首相に対抗する狙いがアリアリだが、財界や証券業界では「なにかやってくれるかも」という期待が高まっているという。

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