経済産業省の元同僚たちは、「菅さんて楽だよね」って言っています。「この政権は楽」と思われたら負け。「嫌だけどしょうがない」と思われるような存在にならないと、大臣や官邸は絶対物事を動かせません。
しょせん官僚は「自分は安全圏にいたい」という人種ですから、政治家が「責任を取る」と言わないと、みんなリスクヘッジしてしまう。小沢さんは、「政治家が責任を取れば官僚は動く」と言っています。自分の実体験から考えても、その通り。
官僚って優秀だから、自分が腑に落ちれば一生懸命やる。
小沢さんは、長い経験から、一番大事なところがわかっている。国難の時は、そういう人が総理をやるべきです。
小沢さんの言っている地方分権も正しい。アジアのグローバル競争は国同士の競争ではなく、都市間競争です。現在、パフォーマンスのいいシンガポールの国土は奄美大島と同じ。人口は福岡と静岡の間ぐらい。県や市レベルなんです。地方がもっと権限と財源をもって、独自の政策をやって、自分の地域の魅力を高めれば、シンガポールみたいになれる。それを霞ヶ関が、４７都道府県よーいドンでやろうとしたら絶対無理です。
