https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

既刊書籍の電子化契約書を読み解く(2)

出版社の立場で考えると、当然“売れそうなもの”から電子化して販売するだろう。

重版の判断も出版社にとっては頭が痛い。A書店で在庫切れになった場合、出版社の倉庫に在庫があれば、すぐに納品できる。しかし、在庫がない場合、重版するかとというとそうではない。A書店以外に在庫があれば、それらが1年後返本されることを恐れて重版ができないのだ。現状の仕組みではチェーン店でもない限り異なる書店にある在庫を回すこともできない。出版社は、いわゆる“市中在庫”がどれだけあるか正確にはわからないので、重版に踏み切れないのだ。

電子化すれば在庫の問題はなくなるので機会損失がなくなる。であれば絶版になった書籍は早く電子化したほうがいいのは確かだ。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20101024#1287919337