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「自由と繁栄の孤」の復活とEATO - ユネスコ憲章とプロパガンダ

昨夜(12/9)、大越健介が米韓軍事演習に日本も積極参加する意義を説き、それに豪州とインドまで加えた中国封じ込めの世界軍事戦略をプロパガンダしていた。

古館伊知郎の方は、この中国側のコメントを「挑発」として演出し、右翼系の視聴者を沸き喜ばせ、さらに国民の反中感情を扇動しようとする意図が一目瞭然だった。

来る日も来る日も中国に対する「2分間(を超える長い)憎悪」が続く。眩暈がするような毒々しい反中プロパガンダのシャワー。テレビを見ているだけで、拷問で神経がボロボロにさせられている感じがする。

古館伊知郎や大越健介の洗脳報道の影響で、多くの国民が中国との冷戦政策を正当視する思考と判断に染まっている。場合によっては、日米韓で武力攻撃に踏み切ってよいという先鋭な主張になっている。

1941年に米国と開戦した報に接したとき、多くの日本人は、まさか4年後に空襲で300万人が殺される地獄になるとは思わなかったはずだ。親が死ぬとか、家が焼かれるとか、自分が戦災に遭う場面を想像しなかったはずだ。さらに言えば、関東軍満州占領に喝采し、近衛文麿日中戦争を嗾けた民衆は、4年後に米英を相手にした総力戦の渦中に身を投じているとは思っていなかっただろう。日中戦争前の日本は、今と同じで、国民の圧倒的多数が好戦的な右翼の徒で、平和など唱える者はアカだと罵倒して、石を投げつけて迫害していたのである。

確かに、どの国も本気で戦争をする意思はない。東アジアの現状で言えば、米国以外の関係国(中・朝・韓・日)は等しくそうだ。簡単に戦争のボタンを押すことはできない。しかし、相手の動きには対応せざるを得ず、これは計算どおりの制御ができない。

前原誠司仙谷由人が恐ろしく無能で、稚拙きわまる外交で失態を演じ、国益を損し、世界中の笑い物になったという帰結だが、彼らが今も国の安保外交の権力を握り、米国に言われるまま反中軍事姿勢を強化させている。石破茂にせよ、長島昭久にせよ、こういう無能で狂暴なネオコン政治家が国の中枢で対中外交を仕切れば、確実に再び中国の動静を誤認し、緊張をエスカレートさせる暴走に出て、最後に火傷を負う破局に至るだろう。中国と戦争をして、国民に犠牲や損害を出さず、国土も失わず、遺恨を将来に残さず、局地戦に勝利して講和に持ち込める自信があるのか。中国と核戦争をする覚悟があるのか。逆に、核戦争を100%避ける秘策はあるのか。

関東は原水爆によって見渡す限り草一本も無い地をただ月の光が照らすと既に明白に預言されている/出口王仁三郎 「続瑞能神歌」

花のお江戸は原爆や 水爆の音草もなく 一望千里大利根の 月の光ぞ憐れぞかし