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吸血政治

 この国会で分かった事は、政権は国民生活の議論より、取引材料を探して切り抜ける事を優先し、そのくせ取引する政治技術を持ち合わせていないという事である。

民主党執行部は小沢氏の国会招致を通常国会の前に実現すると言い出したのである。執行部はそれをしないと通常国会で予算が通らないと言う。しかしこれは奇妙な話である。予算を通すために小沢氏の国会招致を実現するなら、予算成立のタイミングで取引きしないと取引にならない。今からそれをやれば犬死にの二の舞である。


 何故このタイミングで言い出したか。それは予算成立のためではなく、連立のための取引だからである。

 「脱小沢」は深層部分で「反小沢」ではない。それが私の見方である。それを知らずに「反小沢」で動く人間がいてもそれは構わない。そこを炙り出しながら再編は仕掛けられていく。

「国会喚問」を繰り返してきたのは、ロッキード事件以来のマインドコントロールに縛られた愚かな政治パフォーマンスである。その事をかつての自民党は分かっていた筈だ。「政治とカネ」の国会喚問を正しいと主張する連中は官僚政治の信奉者か、民主主義の破壊者であると私は思っている。先進民主主義国でこんな愚かな事を繰り返す国を私は知らない。

 NHKの世論調査で7割の人間が「国会で説明すべき」と答えたそうだが、それはこれまでのマインドコントロールに縛られた愚民の数である。

それを目覚めさせないといけないのだが、今ようやく国民はロッキード事件以来の検察の「でっち上げ」に気づき始めた。一連の小沢事件が司法決着した時に「検察は正義」と考える国民がどれほどになるかを私は興味を持って見ている。その時にまだ国会が「政治とカネ」で騒いでいるようならこの国に未来はない。

 菅総理は最近「支持率が1%になっても頑張れと言われた」とか、「これまでは仮免許の政権運営」と語ったそうだ。これを聞くと仮免許のドライバーが他人を轢きながら腕を上げていこうとしているように聞こえる。