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中村吉右衛門ドキュメンタリー「二代目の肖像」 1年密着、素顔に迫る

 自身の映像を見た吉右衛門は「自分では気付かない面も撮っていただき、ああ、自分にはこんないいところがあったのか、こんな悪いところがあったのかと改めて思いました」としみじみ。


 たとえば、趣味の域を超えたといわれる絵画の腕。当たり役「沼津」の十兵衛にちなんで、静岡の沼津で富士山を描くシーンがある。「絵を描き終わったとき、あんなうれしそうな顔をしているのかと驚きました」と笑う半面、「『俊寛』の終演後、楽屋に戻ってきたとき、あんなへろへろになっているとは思わなかった。でも、あれが僕なんだなあと思いました」。

 「歌舞伎役者は、人間を描くことも大事だが、役者ぶりを見せることも大事。初代(吉右衛門)の舞台映像を改めて見ると理屈じゃないワクワク感がある。この番組映像を私の座右の銘にし、もっと役者ぶりを大きくしていきたいと思う」