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菊澤研宗教授による【ドラッカー再発見】 その2

ドラッカーは、ファシズム全体主義は何故ヨーロッパに跋扈しているのかをいくつかの角度から分析しています。
・20世紀の経済社会を担うと期待されたアダム・スミス的な初期資本主義世界恐慌の前にあまりにも無力であったこと。


・長働者の自由と平等な社会を実現してくれるとして期待を集めたマルクス主義が幻想でしかないことが明からになったこと。


・長らく欧州社会救済機関として機能してきたキリスト教組織も、大変化の前には、私的な精神安定装置にしかなり得なかったこと。


ドラッカーの洞察は、多少の編集を施せば、百年後の現在の混迷状況を分析する言葉としても有効です。

「ヨーロッパの伝統的価値観であるはずの「人間の自由と平等」を基礎とする社会が形成されなかったことが問題。 それは、「経済人」の時代の終わりであり、新しい時代の必要性を示している」
菊澤先生は、ドラッカーの主張を、このようにまとめてくれました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110117#1295264582